斎藤直子の「経済レポート」、衆議院議員選挙の結果がでましたので、
いよいよ今日からスタートです。

そのトップバッターとして登場して頂くのは、航空業界で半世紀、
戸田市下前の株式会社シューゼット、社長の石田富照さんです。
 
その石田社長に、航空業界から見た「製造業」の現状と将来像、
そして石田さんの「得意分野」と「弱点」を、ズバリお聞きした上で、
最後に石田さんの「好きな言葉」を伺い、対談を結ばせて頂きました。
 
 
<斎藤直子>
まず率直に、シューゼット社の景気はいかがですか?
また、まもなく「2013年」ですが、来年の予想はいかがですか?
 
<石田社長>
悪いです、大変に悪い、ただ来年はもっと厳しいでしょう。
経営者にとって、2013年は「試練の年」になると思います。
 
<斎藤直子>
石田さんが高い実績を誇る「宇宙産業」の方はどうですか?
現在、地上実験で使用する「人工衛星」の精密な模型は、
ほとんどが石田さん、つまりシューゼット社製と聞いていますが。
 
<石田社長>
航空業界では、「衛星モデル」と呼ばれている分野ですね。
たしかに数多くの衛星モデルを、ウチで作らせて頂きました。
渡辺謙さん主演で映画にもなった、あの「はやぶさ」とかね(笑)
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もっともこれは親父の功績ですがね、石田鉄工所の時代に、
「航空宇宙製品」の製作依頼に果敢に応じ、苦労しながら、
コツコツと実績を積み重ねてきたのは、ぜんぶ親父ですから。
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たださすがに衛星モデルだけでは、工場経営は立ち行きません。
それ以外の仕事もこなして、初めて経営の安定化は図れますが、
その「それ以外の仕事」というのが、今、元気がありませんね。
 
<斎藤直子>
石田さんにとって、不況突破の「切り札」はございますか?
つまり、石田社長の「得意分野」は何ですか?
 
<石田社長>
自分では、「宣伝がウマイ」と思っています(笑)
“職人は黙して語らず”みたいな事を言われますが、あれはウソ。
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私は町工場の倅に生まれ、1階が工場、2階に住居という環境で、
大学まで過ごしました。子供の頃から職人に囲まれて育ったわけ。
その私が言うのですから間違いない、職人は、みんなよく喋ります。
むしろ「口八丁手八丁」でなければ、職人なんか務まりません。
 
<斎藤直子>
ずばり、石田社長の「弱点」は何ですか?
 
<石田社長>
自分でも痛感していますが、「根性がない」ですよね(笑)
些細な事で腹も立てますし、小さな事でクヨクヨもしますし、
ちょっとした事故でもギャーギャーと痛がりますしね(笑)
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「根性」という点では、万友実の方が格段に強いですね。
万友実だけでなく、女性の方が、男より根性はあります。
 
<斎藤直子>
それでは最後に、石田社長の「好きな言葉」を教えてください。
 
<石田社長>
言葉ではないのですが、「青雲の大和」という本の題名が好きです。
産経新聞に掲載されていた、八木荘司さんの本のタイトルですが、
なんか響きがかっこいいですよね、「青雲の大和」、いいですね!
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本のタイトルだけでなく、本の中身(内容)にも触れたいのですが、
本自体、読んでないし、持ってもいないので分かりません(笑)
私ね、実は「読書」って嫌いなんですよ(笑)
 
<斎藤直子>
大変有意義なお話しを聞かせて頂きました(笑)
今日は本当にありがとうございました。
 
 
★「取材後記」★
石田社長のユーモア溢れる語り口に魅了された取材でした!
一時間の予定が、気が付いたら三時間、あっという間でした。
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得意分野は、「宣伝がウマイ」と笑いながらおしゃっていましたが、
本物を見抜く力があるからではないかと思いました。
自信を持って紹介できるから何でも言える!
こどもの頃から一流のものに触れることが大事なんだなということを
取材をしながら思いました。
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実は私、石田社長の奥様の万友実さんとは、一週間に一度、
戸田市内の飲食店で、「女子トーク」を楽しませて頂く仲であり、
戸田市内の行事やイベント等でも、御一緒させて頂いております。
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その万友実さんは、12月4日、NHK「おはよう日本」に出演するなど、
それこそ発明業界では超有名人、石田さんの社名でもある発明品、
シューゼットの商品開発と営業販売に、日々奮闘されておられます。
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奥様の石田万友実さんには、次週ですが、「発明」をテーマに、
当ブログへの登場をお願いしたところ、快諾を頂く事ができました。
 
という事で、それでは最後に、「次回の予告」です。
次回の「斎藤直子の経済レポート」に登場して頂くのは、
日本を代表する「発明家」で、出すモノ、出すモノが、全て大ヒット、
通販バイヤーから、開発企業ならぬ「怪物企業」と渾名されている、
戸田市下前の石田万友実企画研究室の「石田万友実」さんです。
どうぞお楽しみに。